ハードウェアステータスの凡例
各ビューでは、表示された各ハードウェアコンポーネントのステータスが、コンポーネントとともに表示されるアイコンで示されます。 各アイコンの意味は、ビューの右下にあるハードウェアステータスの凡例で特定できます(例: 概要の図1)。
これらのステータスアイコンの一部は、いくつかのPartition Managerアクションで表示される表でも使用されます(例: コンプレックス詳細の表示)。
未定義のステータス
Partition Managerがローカルのサービスプロセッサからセル、I/Oシャーシ、またはnPartitionの情報を読み取れない場合、もしくはリモートのWBEMサービスプロバイダからこの情報を取得できない場合、[未定義]ステータスインジケータ(
)が表示されます。
これは必ずしもエラー状態を示すものではありません。 たとえば、セルの電源がオフになっていたり、電源投入時の自己診断が完了していない場合は、セル情報(メモリー構成など)を取得できないことがあります。
エラー状態やロック競合の問題でも、未定義ステータスが発生する場合があります。 一部の状況では以下に示すように、ステータスインジケータの後に未定義ステータスの理由が示されます。
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[読み取りエラー]
読み取りエラーは、一時的な状態である可能性があります。 アクションを再度実行することで正常に情報が取得できる場合があります。
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[ロック済み]
コンプレックスおよびnPartition情報へのアクセスを同期させるために、読み書きロックが行われます。 ロックの競合は一時的な状態であるのが通常で、自動的に解決されます。 ロックが異常に長時間となる場合(たとえば、ロックを行ったプロセスが異常終了した場合)、ロックを強制的に解除することができます。 25分以上継続した古いロックは自動的に停止されます。
詳細は強制解除メッセージを参照してください。
リモートのnPartitionから情報を取得する際に、WBEMユーザー名とパスワードがリモートのnPartitionで認識できない場合にも、未定義ステータスが発生することがあります。 詳細については、ユーザー認証を参照してください。
iCAPとPartition Manager
コンプレックスにInstant Capacity (iCAP)コンポーネント(CPU、セル、またはメモリー)が含まれている場合、一部のハードウェアコンポーネントが使用不可であってもPartition Managerによって[アクティブ/OK]と表示されることがあります。 たとえば、Partition ManagerはCPUに対してのオペレーティングシステムの状態ではなく、CPUのハードウェアの状態を表示します。 この結果、Partition Managerによってアクティブであると示されたCPUが、実際はオペレーティングシステムで非アクティブとなっていることがあります。
オペレーティングシステムでアクティブなCPUの数を調べるには、top(1)コマンドまたはicod_stat(1M)を使用します。
同様に、nPartitionに割り当てられているセルで[次回ブート時に使用]フラグが「いいえ」に設定されているものは、iCAPセルである可能性があります(iCAPメモリーが搭載されている可能性があります)。 また、未割り当てのセルもiCAPセルである可能性があります。
Partition Managerでのセルの割り当てやアクティブ化に関するアクションによる結果が、ライセンスのないiCAPコンポーネントのアクティブ化を必要とする場合、これらのアクションは失敗することがあります。 ライセンスのないCPU、セル、およびメモリーの数量、nPartitionと未割り当てのセルに対するiCAP CPUの配分などの、コンプレックスの現在のiCAPステータスを取得するにはicod_stat(1M)を使用します。
nPartition構成権限は、iCAPプロセッサの使用を制御するものではありません。
関連項目 『HP instant Capacity ユーザーガイド』(/usr/share/doc/icodUserGuide.pdf)
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