このページでは、nPartitionの作成ウィザードの概要について説明します。
nPartitionの構成の要件および推奨事項については、構成ガイドを参照してください。
nPartitionの作成ウィザードを起動するには、アクションメニューから[nPartition] [nPartitionの作成]の順に選択します。 このアクションは任意のスコープから選択できます。 ウィザードを起動する前に現在のビューからオブジェクトを選択する必要はありません。 ただし、選択された空きセルが現在のビューに含まれている場合は、それらのセルが新しいnPartitionに割り当てられるものとしてあらかじめ選択されます。 この選択はウィザードの2番目の手順で変更できます。
スコープ、ビュー、アクション、およびオブジェクトの選択の詳細については、概要のヘルプページを参照してください。
nPartitionの作成
nPartitionは、単一のサーバーシステム上で実行されるオペレーティングシステムの複数のインスタンスを、ハードウェア的およびソフトウェア的に隔離します。 各nPartitionは、割り当てられたセル(CPUとメモリーを搭載)のグループと、I/Oシャーシ(周辺機器の接続に使用される)で構成されます。
nPartitionを作成するときは、Partition Managerによってその処理が手順ごとに示されます。 それぞれの手順で表示されるダイアログボックスでは、手順の完了に必要な情報を指定できます。 手順ではそれぞれヘルプを参照でき、いつでも前の手順に戻ったり、ウィザードを取り消したりできます。 各手順では適切と思われるデフォルト値が提示されますが、作成するnPartitionによってはそれらのデフォルト値が最適な選択肢にならない場合もあります。
nPartitionの作成ウィザードの各手順
nPartitionの作成ウィザードは次の手順で構成されます。
新しいnPartitionのパーティションの名前を指定します。
nPartitionに属するセルを選択します。
nPartition内のセルのオプションの属性を設定します。
ブート時にnPartitionで使用するインタリーブメモリーとセルローカルメモリー(CLM)の組み合わせを要求します。 セルローカルメモリーはHP-UX 11i v2(B.11.23)、SuSE Linux Enterprise Server 9またはMicrosoft® Windows®を実行しているnPartitionでのみサポートされています。
nPartitionにおいて、システムファームウェアが作成された場合にそのユーザーインタフェースまで自動的にブートするか、または後で手動でブートするかを選択します。
nPartitionの構成の概要と、一連の高可用性チェックの結果について確認します。
nPartitionを作成するために実行されるコマンドと、nPartitionの作成後に引き続いて実行する必要のある追加手順について確認します。 nPartitionはこの手順の最後に作成されます。
メッセージ
nPartitionの作成ウィザードの起動時に次のメッセージが表示されることがあります。
コンプレックスに、新しいnPartitionのコアセルにすることができる未割り当てのセルがありません(コアI/Oを持つI/Oシャーシに接続された空きセルがありません)。 すべてのnPartitionは使用可能なコアセルが少なくとも1つ必要です。 nPartitionの作成タスクは終了します。
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nPartitionにはコアセルが必要です。 コアセルとしての要件を満たしている、使用可能なセルが存在しない場合は、新しいnPartitionを作成することはできません。 [OK]ボタンをクリックするとウィザードは取り消されます。
新しいnPartitionを作成するには、少なくとも1つの使用可能な空きコアセルをあらかじめ作成しておく必要があります。 既存のnPartitionを削除するか、使用可能なコアセルの割り当てを既存のnPartitionから解除してください。
HP sx2000チップセットを搭載したサーバーでは、各セルにコアI/Oが提供されるので、すべてのセルは使用可能なコアセルです。 他のnPartitionサーバーでは、セルがコアI/Oを含むI/Oシャーシに接続されたときだけ使用可能なコアセルとなります。
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