このページでは、Partition Managerとそのユーザーインタフェースの概要のほか、このプログラム全体で使用する概念および用語について説明します。 上のトピックをクリックすると、このページの関連するセクションに直接移動できます。
オンラインヘルプシステムについては、ヘルプの使い方ページを参照してください。 関連文書、製品サポートサービス、およびその他のオンラインリソースについては、支援情報ページを参照してください。 製品バージョン番号、著作権、およびその他の利用規約については、Partition Managerについてページを参照してください。
Partition Managerの概要
Partition Manager (parmgr)はWebベースのアプリケーションで、HPサーバーシステム上のnPartitionsをシステム管理者が構成および管理する際に簡単に使用できるグラフィカル ユーザーインタフェース(GUI)を提供します。
Partition Managerはまた、構成に関する一部の問題を検出することもできます。
Partition ManagerにはWebブラウザからアクセスします。 Partition Managerの起動については、起動と停止のヘルプトピックを参照してください。 Partition Managerの機能についての詳細は、機能のヘルプトピックを参照してください。
Partition Managerを使用するためには、HP社のパーティション用製品に関連する基本的な概念および用語を理解する必要があります。 nPartition、仮想パーティション、およびこれらをサポートするHPサーバーの構成要素についてあまりよく知らない場合、パーティション機能のヘルプトピックを参照してください。
Partition Managerの表示に共通する構成要素
図 1は一般的なPartition Managerの表示を示しています。 表示の構成要素については以下のセクションでさらに詳しく説明します。
 | スコープインジケータは、現在表示しているのがコンプレックスのどの部分であるかを示します。 この例では、現在のスコープは「Dept Complex」という名前のコンプレックス全体です。 |  | 同じスコープ内の異なるビューへ移動するには、タブを使用します。 |  | [最終コンプレックススキャン]の時間は、このセッションの開始時間か、コンプレックスの構成要素の状態に関するキャッシュ情報をPartition Managerが最後にクリアした時間を示します。 したがって、Partition Managerで表示されるすべてのデータは、この時間以降のものであることが保証されます。 キャッシュは手動でクリアすることもでき、Partition Managerの[更新]ボタンをクリックするか、アクションメニューから[ツール] [データの更新]を選択します。このとき[最終コンプレックススキャン]が更新されます。 詳細については次のデータの更新を参照してください。 |  | [ログオフ]リンクをクリックすると、Partition Managerセッションを終了してログイン画面に戻ります。 Partition ManagerがHP System Management Homepageのワークスペースの一部として動作している場合、このリンクは表示されません。 |  | パーティションキーは、各nPartitionに属する構成要素と、どれが使用可能なりソースかを特定します。 |  | アクションメニューでは、現在のビューから実行可能なアクションが用意されています。 |  | 選択ボックスのついたオブジェクトは、アクションの実行対象として選択できます。 選択ボックスをクリックしてオブジェクトを選択すると、チェックマークが表示されます。 ビューのオブジェクトを選択または選択解除するたびに、選択された項目テーブルが更新されます。 |  | アクティブなテキストオブジェクトをクリックして、指定された名前のオブジェクトのスコープに変更することができます。 |  | アクティブなイメージオブジェクトをクリックして、関連するオブジェクトのスコープに変更することができます。 |  | ハードウェアのステータスの凡例は、オブジェクトのステータスを表す表示中のアイコンの意味を示します。 |
インタフェースの使用
現在のビューを変更したり、Partition Managerのビューから別のアクションを実行するには、一般的に4つの方法があります。
スコープインジケータのアクティブなテキストオブジェクトをクリックすると、新しいスコープに変更します。 詳細については次のスコープインジケータのセクションを参照してください。
タブをクリックすると、現在のスコープで別のビューに変更します。 詳細については次のタブを使用したビューの変更のセクションを参照してください。
アクティブなイメージオブジェクトまたはアクティブなテキストオブジェクトをクリックします。 これによりスコープが変更され、オブジェクトの詳細な情報が表示されます。 詳細については次のアクティブオブジェクトのセクションを参照してください。
ビューの右側にあるアクションメニューからアクションを選択します。 詳細については次のアクションメニューのセクションを参照してください。
スコープインジケータ
スコープとは、Partition Managerで一度に表示される表示領域を示します。 スコープが広ければ表示されるシステムの構成要素は多くなりますが、スコープが狭いときよりも大まかな情報になります。 スコープの階層構造を表 1に示します。
表 1 スコープのレベル (最も広いスコープ) | コンプレックススコープには、コンプレックス内のnPartitionなどの、サーバーシステムのハードウェアコンポーネントおよびソフトウェアコンポーネントすべてが含まれます。 | | パーティションスコープには、単一のnPartitionに属するすべてのリソースが含まれます。 | (最も狭いスコープ) | セルスコープには、単一のセル内にあるCPUとメモリー、およびそのセルに接続されたI/Oシャーシが含まれます。 I/Oシャーシスコープには、単一のI/OシャーシとそのI/Oカードスロット、およびこれらのスロットに設置されたI/Oカードが含まれます。 |
スコープインジケータはPartition Managerの各ビューの左最上部に表示されます(図 1を参照)。 スコープインジケータはスコープの階層構造における現在の場所を示します。 階層構造のレベルは上から下へ表示され、コンプレックススコープから始まり現在のスコープまでとなります。 各レベルでは、スコープの識別子の後に、スコープに該当するオブジェクトの名前が表示されます。
図 2の例は、I/Oシャーシスコープのビューでスコープインジケータがどのように表示されるかを示しています。 スコープインジケータはこのビューに到達した経過を示すものではないことに注意してください。 たとえば、セルスコープのビューからI/Oシャーシスコープのビューに到達した場合でも、セルスコープはスコープインジケータには表示されません。
 | 現在表示しているのはI/Oシャーシスコープで、キャビネット0、I/Oベイ0のI/Oシャーシ1を表示しています。 |  | このI/Oシャーシは、パーティション番号が0で名前が「Test」のnPartitionに割り当てられています。 パーティションの名前をクリックすると、このnPartitionに対するパーティションスコープのハードウェアビューに移動できます。 |  | このnPartitionは「Dept Complex」という名前のコンプレックスに存在します。 コンプレックス名をクリックすると、コンプレックススコープのハードウェアビューに移動できます。 |
スコープインジケータは現在のスコープより狭いスコープは表示しません。 パーティションスコープでは、最初から2行のみが表示されます。 コンプレックススコープでは、最初の1行のみが表示されます。
データの更新
[最終コンプレックススキャン]の時間は各ビューの右上に表示されます(図 1を参照)。 この時間は、このセッションの開始時間か、コンプレックスの構成要素の状態に関するキャッシュ情報をPartition Managerが最後にクリアした時間を示します。 したがって、Partition Managerで表示されるすべてのデータは、この時間以降のものであることが保証されます。
Partition Managerはコンプレックスの状態を変更するアクションを実行したとき、一部のキャッシュ情報をクリアします。 キャッシュすべてをクリアするには、Partition Managerの[更新]ボタンをクリックするか、アクションメニューから[ツール] [データの更新]を選択します。このとき[最終コンプレックススキャン]が更新されます。
コンプレックスの状態は、Partition Managerに認識されないアクションによって変更されることがあります。たとえば、partition(1)コマンドや、このコンプレックスで動作しているPartition Managerの別のインスタンスによる変更があります。 データを更新すると表示も更新されます。
データを更新すると、ブラウザの「戻る」および「進む」ボタンを使用して発生した問題も解消されます。 これらのボタンを使用すると、Partition Managerでは画面が変更されたことを識別できません。 その結果、現在のビューで選択されているオブジェクトを誤って表示するなどの問題が発生します(上の重要項目を参照)。
タブを使用したビューの変更
ビューとはPartition Managerによって表示される単一のページです。 それぞれのビューは、コンプレックスの構成要素のサブセットを表示します。 ページ上部付近にあるビューのタブをクリックすると、同じスコープ内のどのビューでも選択できます(図 1を参照)。
それぞれのスコープは、そのスコープに固有のビューからなっています。 それぞれのスコープで使用可能なビューについては、上の表 1内のリンクをクリックしてください。
パーティションキー
パーティションキーはほぼすべてのビューの上部付近に表示されます(図 1を参照)。
パーティションキーは、コンプレックス内の各nPartitionの名前をリストします。 各nPartitionは独自の色コードとパーティション番号を持ち、 のような小さな円形のアイコン内に示されます。 色コードとパーティション番号のアイコンは、各nPartitionと表示されたリソースの関連づけに使用されます。
どのnPartitionにも割り当てられていないセルとI/Oシャーシがコンプレックスにある場合、パーティションキーには[使用可]という名前のエントリーも含まれ、 のアイコンが白い背景で表示されます。
nPartitionの名前をクリックすると、nPartitionの詳細が表示されます。 この操作により、そのnPartitionについてのパーティションスコープのハードウェアビューに移動します。 [使用可]エントリーをクリックすると、使用可能なリソースの詳細が表示されます。 この操作により、その使用可能なリソースについてのパーティションスコープのハードウェアビューに移動します。 特定のnPartitionについてアクションを実行するには、パーティションの名前の前にある選択ボックスをクリックしてnPartitionを選択します。 その後、選択されたnPartitionで動作するアクションメニューからアクションを選択できます。
アクティブオブジェクト
アクティブオブジェクトをクリックすると、現在のビューを変更できます。 使用可能なアクティブオブジェクトはビューのタイプにより異なります(一部の例は図 1を参照)。 アクティブなテキストオブジェクトの前にはサの記号がついていて、青色の太字フォントで表示されます。 アクティブなイメージはブラウザに依存した方法で示されます。 通常は、カーソルが指の形または他のアイコンに変化します。 ほとんどのブラウザでは、マウスのカーソルをアクティブなイメージの上に合わせると、ツールのヒントのポップアップが現れます。 ツールのヒントは、マウスのカーソルの下にあるオブジェクトを説明する簡単なテキストを表示します。
アクションメニュー
それぞれのビューの右側には、Partition Managerで実行できるアクションのメニューがあります(図 1を参照)。 これらのアクションは6つのサブメニューに分類されています。 サブメニューを展開するには、サブメニュー名の左側にある
アイコンをクリックします。 サブメニューの下にあるアクションが表示され、アイコンは
に変わります。 サブメニューを閉じるには、アイコンをクリックします。 サブメニューの下にあるアクションが非表示となり、アイコンは
に戻ります。
Partition Managerが開始すると、各サブメニューは閉じられます。 ビューを変更すると、展開していたサブメニューは展開されたままとなり、閉じられていたサブメニューもそのままとなります。
それぞれのビューですべてのアクションが使用できるわけではありません。 無効になっているアクションはメニューでグレー表示され、クリックできません。 マウスのカーソルをアクションの名前に合わせると、ツールのヒントのポップアップが表示されます。 現在有効になっているアクションの場合、アクションの実行内容を説明するテキストが表示されます。 現在無効になっているアクションの場合、アクションが無効な理由を説明するテキストが表示されます。 ユーザーがアクセスしているビューや、ビューで選択しているオブジェクトなど、システムの現在の状態に基づいてアクションが有効か無効になります。
オブジェクトの選択についての詳細は、下のオブジェクトの選択を参照してください。
アクションメニューについての詳細は、アクションヘルプページを参照してください。
オブジェクトの選択1つ以上のオブジェクトを最初に選択しないかぎり、無効になっているアクションもあります。 無効なアクションはアクションメニューでグレー表示されており、クリックできません。 表示されているオブジェクトを選択するには、オブジェクトについているチェックボックスをクリックします。 オブジェクトが選択されると、チェックボックス内にチェックマークが表示されます。 チェックマークをクリアして選択解除するには、チェックボックスを再度クリックします。 表示されている複数のオブジェクトを選択できますが、複数のオブジェクトが選択されると無効になるアクションもあります。 オブジェクトは現在のスコープで暗黙的に選択することもできます。 nPartitionのスコープでは、表示されているnPartitionは暗黙的に選択されています。 セルスコープまたはI/Oシャーシスコープの中では、表示されているセルおよび接続しているI/Oシャーシは暗黙的に選択されており、結果としてそのセルおよびI/Oシャーシを含むnPartitionも選択されます。 暗黙的に選択されたオブジェクトにはチェックマークはつかず、選択された項目テーブルのカウント数にも入りませんが、これらのオブジェクトでは、オブジェクトの選択が必要なアクションは有効になっています。 アクションメニューの下のテーブルには、現在選択されているすべての項目が要約されています。 オブジェクトを選択または選択解除すると、このテーブルは自動更新されます。 選択されたオブジェクトが現在非表示だったり、ページを下にスクロールしないと見えないこともあります。 すべての選択を取り消すときは、テーブルの下にある[すべてを選択解除]ボタンをクリックします。 選択されている項目がある場合、選択された項目テーブルのタイトルがアクティブなリンクになります。 このリンクをクリックすると、選択されたそれぞれの項目をリストするページが表示されます。 リストの項目をクリックすると、選択された項目について追加の詳細情報が表示されます。 表 2 選択された項目テーブル nPartition | 選択されたnPartitionの数。 | セル | 選択されたセルの数。 | I/Oシャーシ | 選択されたI/Oシャーシの数。 | I/Oスロット | 選択されたI/Oカードスロットの数。 | [すべてを選択解除] | 選択を取り消し、それぞれのオブジェクトのチェックボックスからチェックマークを削除し、すべての選択されたオブジェクト値をゼロにリセットします。 |
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