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コンプレックス稼動状態の解析

目次
索引
支援情報
概要
パーティション機能
起動と停止
コンプレックススコープ
パーティションスコープ
セルスコープ
I/Oシャーシスコープ
アクション
コンプレックス名の設定
コンプレックス稼動状態の解析
すべてのLEDをクリア
コンプレックス詳細の表示
nPartitionの作成
セルの割り当て
nPartitionの削除
nPartitionの変更
セルの割り当て解除
セル電源のオン/オフ
セルLEDをオンにする/オフにする
シャーシの電源をオンにする/オフにする
シャーシLEDをオンにする/オフにする
I/Oスロットに関するアクション
ログファイルの表示
ステータスインジケータ
メッセージ
リリースノート
Partition Managerについて
用語集
ヘルプの使い方
 ステータステーブル
 チェックの実行

このアクションは、コンプレックスをチェックして、コンプレックスの稼動状態およびパフォーマンスに影響を及ぼしうる潜在的な問題を探すときに使います。 このアクションを実行するには、アクションメニューから[コンプレックス][コンプレックス稼動状態の解析]を選択します。 このアクションは、Partition Managerにログイン直後に自動的に実行されます。

[OK]ボタンをクリックしてこの画面を閉じ、前の表示に戻ります。 前の表示が選択されていなかった場合、コンプレックススコープのハードウェアビューが表示されます。

ステータステーブル

ページ上部のテーブルは、コンプレックスで実行されたチェックの各カテゴリーのステータスを示しています。

表 1  ステータステーブルのフィールド

ステータス

アイコンは各カテゴリーのチェックの結果を示します。 カテゴリーに複数の別個のチェックが含まれる場合、このカテゴリーのすべての結果の中で最も重大なケースが結果アイコンに示されます。 ステータステーブルの右側にある[凡例]は、それぞれのアイコンの意味を説明します(表 2)。

チェック

実行されたチェックのカテゴリーです。 各カテゴリーは複数の別個のチェックからなることがあります。 各カテゴリーについての詳細は、以下のチェックの実行のセクションを参照してください。

注記

このカラムには、チェックの各カテゴリーに適用される注記の番号が記載されます。 これらの番号はページ下部の注記のセクションを示し、見つかった問題に関する詳細情報が提供されます。

問題が何も見つからない場合、ページ下部には注記のセクションは表示されません。

 

表 2  [凡例]

[チェック結果に問題なし]. 

[アクティブ/OKステータスアイコン]

[チェック結果に問題の可能性あり].  Partition Managerは、検出した条件が軽度の問題または有効な構成であるかを判断するのに十分な情報がありません。 たとえば、nPartition上のオペレーティングシステムが、指定されたメモリー構成をサポートできるかPartition Managerは判断できない可能性があります。 検出された条件を調査し、実際に問題となるかを判断してください。

[認識不能ステータスアイコン]

[チェック結果に軽度の問題あり].  有効な構成に対して軽度の問題が検出されたことか、またはシステムのパフォーマンスを低下させるエラー条件があることを示しています。 たとえば、iCAP機能またはハードウェアのエラーによってプロセッサが構成解除された可能性があります。

[軽度の問題ステータスアイコン]

[チェック結果に深刻な問題あり].  深刻な問題があり、データの損失またはシステムのコンポーネントの破損を回避するために、問題を即座に解決する必要があります。

[失敗ステータスアイコン]

 

チェックの実行

このアクションによって次のカテゴリーのチェックが実行されます。 同じ問題によって、複数のチェックが失敗することがあります。 たとえば、電源または冷却ドメインについて複数ユニットに障害があると、いずれも冗長性の状態がN-になります(高可用性を参照)。 両方の問題が報告されます。

データの完全性チェック

検出される深刻な問題:  セルI/Oシャーシ、またはnPartitionのいずれかがエラーのステータスであるか、ロックの競合の問題がある。

コンプレックスおよびnPartition情報へのアクセスを同期させるために、読み書きロックが行われます。 ロックの競合は一時的な状態であるのが通常で、自動的に解決されます。 ロックが異常に長時間となる場合(たとえば、ロックを行ったプロセスが異常終了した場合)、ロックを強制的に解除することができます。 25分以上継続した古いロックは自動的に停止されます。 詳細は強制解除メッセージを参照してください。

エラーのステータスは、セル、I/Oシャーシ、またはnPartitionのデータが、ロックの競合以外の理由でPartition Managerによって取得できないことを示します。 これはサービスプロセッサとの通信が時々途切れるなどの障害や、システムコールの障害、サービスプロセッサの障害、またはハードウェアのコンポーネントの障害が原因である可能性があります。

エラー状態になったコンポーネントが1つ(または少数)のみであれば、おそらく特定のコンポーネントに問題があります。 多数のコンポーネントがエラー状態になった場合、通信またはサービスプロセッサに障害がある可能性が高くなります。

コンポーネントステータスのチェック

検出される軽度な問題:  プロセッサまたはDIMMsが構成解除されたセル。システムバスアダプタが初期化されずにI/Oシャーシに接続された非アクティブまたはアクティブセル。電源装置、ファン、または冷却ファンに障害がある電源または冷却ドメイン。

キャビネットのケーブル接続チェック

検出される軽度な問題:  キャビネットがサービスプロセッサに正しくケーブル接続されておらず、特にI/Oシャーシがキャビネット内に存在していてもコンプレックス内には存在しないという状況。

電源と冷却の適正チェック

検出される深刻な問題:  電源ドメインまたは冷却ドメインのいずれかがN-の冗長性の状態にある(高可用性を参照)。

セルの互換性チェック

検出される深刻な問題:  セルに互換性がなく、同じコンプレックスに設置できない。 互換性があるセルのグループは[注記]のセクションにリストされます。 これらのグループのうち1つのみコンプレックスに残し、他のすべてのセルは削除する必要があります。

検出される軽度な問題:  セルに互換性がなく、同じnPartitionに割り当てられない。 同じnPartition内で互換性があるセルのグループは[注記]のセクションにリストされます。 異なるグループのセルを同一のnPartitionに割り当ててはいけません。

メモリー構成のチェック

次のチェックが対象とするのは、nPartitionのブートとともにブートするよう構成された、セル上のメモリのみです(「次回ブート時に使用」フラグが「はい」に設定されています)。

検出される深刻な問題:  PA-RISC nPartition内で要求されたインタリーブメモリーが、HP-UXをブートするのに不十分である。 この制約についての詳細は、このメッセージの説明を参照してください。

検出される問題の可能性:  セルローカルメモリー(CLM)をセルに構成したが、このセルのnPartition上のオペレーティングシステムはCLMをサポートしていない(またはCLMをサポートするかPartition Managerが判断できない)。 セルローカルメモリーはHP-UX 11i v2(B.11.23)、SuSE Linux Enterprise Server 9またはMicrosoft® Windows®を実行しているnPartitionでのみサポートされています。

検出される軽度な問題:  nPartitionが稼動メモリーを持たない。nPartitionについて要求されたインタリーブメモリー量がシステムの必要最少量に満たない。nPartitionのメモリーの合計量が不明。PA-RISC nPartitionについて、HP-UXをブートするために十分なインタリーブメモリーがあるかPartition Managerが判断できない。

コンプレックスプロファイルは、各nPartitionで提供する必要があるインタリーブメモリーの最少量(0.5GB)を定義しています。 nPartitionのブート時に、システムファームウェアによって必要に応じてメモリー構成が調整され、この最少量が決定されます。

nPartitionのメモリー合計量が不明になるのは、エラーステータスのセルがnPartitionにある場合や、コンプレックスプロファイルのロックによりnPartition内のセル情報をPartition Managerが取得できない場合です。

ブート構成のチェック

検出される軽度な問題:  nPartitionが持つ空のセルスロットについて、「次回ブート時に使用」フラグが「はい」に設定されている。アクティブなnPartitionが持つ非アクティブセルについて、「次回ブート時に使用」フラグが「はい」に設定されている。

これらが原因で、ブートシーケンスでセルがランデブーへ参加するのをシステムファームウェアが待機するため、ブート時間が異常に長くなることがあります。 2番目の状態は、最後にブートした時点より前に、セルをnPartitionに割り当ててブートするよう設定した場合のみ問題になります。 この場合、セルはブートを完了しておらず、セルに障害がある可能性があります。 nPartitionのブート後にセルをnPartitionに追加した場合は、処置は不要です。